GLOSSARY
用語説明
用語 | 解説 |
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上部構造 | 橋台、橋脚に支持される橋桁やその他の構造部分を指す。 主に路面を支える役割を担っている。 |
プレキャスト桁 | 工場や架橋位置以外で制作された桁。 |
場所打ち桁 | 架橋位置で直接コンクリート打設を行い制作する桁。 |
プレテンション方式 | PC鋼材を緊張してからコンクリートを打設する方法。一般的に「プレテン」と呼ばれる。 |
ポストテンション方式 | コンクリートを打設してからPC鋼材を緊張する方法。一般的に「ポステン」と呼ばれる。 |
T桁 | 断面形状がT型となっている桁。複数本のT桁を配置し、上フランジ間及び横桁部分に場所打ちコンクリートを打設し、横締め鋼材により一体構造とされる。 |
コンポ桁 | 合成桁(床版と桁を結合することにより荷重に対し抵抗する)の一つで桁間にPC版を配置した物。PC版を配置することで現場作業が少なくできる。桁断面はI型。 |
Uコンポ桁 | 桁断面をU型とすることで通常のコンポ桁よりも剛性を高めた物。通常のコンポ桁よりも長支間に対応できる。 |
中空床版 | 床版橋の一つで床版内部に円形の中抜きを施した物。短スパンの橋で比較的採用される。 |
2主版桁 | 荷重を受ける床版部分を厚くし、主桁を一体化した構造。主桁と床版を一度に打設することが可能。 |
箱桁 | 断面形状が箱(中抜き)の様な形となっている桁。ウェブに角度を有した斜ウェブ構造とする事も可能。 |
波形鋼板ウェブ箱桁 | 断面形状は箱桁と同じであるが、通常のコンクリートウェブを波形鋼板に置き換えた物。 通常のコンクリートウェブよりも軽量となるため、自重軽減が図れる。 |
ラーメン構造 | 橋脚と上部構造を一体化(剛結)した構造。 |
ポータルラーメン橋 | 橋台と上部構造を一体化(剛結)した構造。 |
斜材付π型ラーメン橋 | 方杖ラーメン橋と類似しているが、上部工桁端部と橋脚に斜材が設けられている。 |
方杖ラーメン橋 | ラーメン構造と同じく橋脚と上部構造を一体化した構造であるが、橋脚に角度を有している。跨道橋の様に交差条件から橋脚が配置できないような箇所で用いられる。 |
エクストラドーズド橋 | 斜張橋と類似しているが、挙動は吊り構造よりも一般の桁橋に近く、斜張橋に比べ主桁の剛性が大きくなっている。斜張橋よりも低い主塔と斜材で形成される。 |
斜張橋 | 主塔から配置したケーブルで主桁を吊り上げる構造。 |
アーチ橋 | 上向きに弓なりの形をしており、アーチの上に路面があるのを「上路式」、アーチ中間位置に路面があるのを「中路式」、アーチの下に路面があるのを「下路式」という。 |
下部構造 | 上部構造からの荷重を基礎地盤に伝達する構造部分を指す。 橋台、橋脚及びそれらの基礎のこという。 |
橋台 | 橋梁の端部に配置され、橋梁と取付道路を接続する役割を担った下部構造。 |
重力式橋台 | 本体自重を大きくし、躯体断面に引張応力を発生させない様に設計される。 比較的低い橋台高さ(3~6m程度)で適用される。 |
逆T式橋台 | Tの字を反転させたような形状であり、背面土砂の自重により安定を保つ。 比較的よく採用される橋台形式であり、適用可能な高さ(5~15m程度)の範囲も広い。 |
箱式橋台 | 橋台内部を中空とすることにより、自重低減を図った形式。 比較的高い橋台高さ(15m程度以上)で適用される。基礎形式によっては、内部に土砂を充填する場合もある。 |
ラーメン橋台 | ラーメン形式とすることで背面に通路を設けることが可能。 橋台高が高くなると土圧による影響が大きくなるため、その軽減を図ることが可能である。 |
橋脚 | 橋梁の端部に配置され、橋梁と取付道路を接続する役割を担った下部構造。 |
壁式橋脚 | 幅員が広い橋梁等に用いられ、柱が直角方向(幅員方向)に幅広な断面である。 |
張出式橋脚 | 最も一般的な橋脚形式であり、T型橋脚とも呼ばれる。 梁の下の空間利用も可能である。 |
二柱式橋脚 | 1つの基礎に対して、柱が2本独立して構築された橋脚。柱本数に応じて〇柱式橋脚と呼ばれたり、多柱式橋脚と呼ばれる。 |
ラーメン式橋脚 | 梁と2本以上の柱のラーメン構造(剛結構造)で構成される。比較的幅員の広い高架橋で用いられ、梁下の空間利用も可能。柱の中間部にも梁を設けた形式を二層式ラーメンとも呼ばれる。 |
基礎構造 | 橋に作用する力を地盤に伝え、構造物を支える部分。 橋の規模や、架橋位置の条件により様々な形式が存在する。 |
直接基礎 | 支持層深度が比較的浅い場合に用いられる基礎形式。ベタ基礎とも呼ばれる。 |
杭基礎 | 支持層深度が比較的深い場合に用いられる基礎形式。杭の施工工法や杭本体の性質によらない総称。一般的にコンクリート杭と鋼杭に大別される。 |
PHC杭 | 既製杭の1つで、杭本体にプレストレスを導入したコンクリート杭。 有効プレストレス量により、A種、B種、C種と分類される。 |
SC杭 | 既製杭の1つで、鋼管を外殻としたコンクリート杭。 内部コンクリートには膨張材が混入されている。 PHC杭と比較して大きな曲げ耐力、変形性能を有している。 |
鋼管杭 | 鋼杭の1つで、工場制作された杭を現地で施工する。 鋼管は工場にて管理されるため品質の信頼性が高い。 |
鋼管ソイルセメント杭 | 鋼杭の1つで、地盤にセメントミルクを注入し築造する固化体と外面突起付鋼管により構成される杭。 鋼管と固化体が一体化することにより高い支持力が期待できる。 |
場所打ち杭 | 掘削機により掘削を行った後、現場にて鉄筋を建て込みコンクリート打設した基礎。 掘削工法により適用可能な地盤が異なる。 |
回転杭 | 鋼杭の1つで、杭先端に羽根を設置し回転力に付与することで地盤に貫入させる工法。 杭先端に設置した羽根の拡底効果により高い支持力が期待できる。 |
深礎基礎 | 土留めを用いて掘削を行った後、コンクリートを打設し構築する基礎形式。 杭単体の柱状体深礎基礎と複数本の杭とフーチングを剛結した組杭深礎に分別される。 |
組杭深礎 | 複数本の杭とフーチングで剛結された構造。 |
柱状体深礎 (大口径深礎) |
ケーソン基礎や地中連続壁基礎と同様に単体の柱状体構造(フーチングが無い)形式で、大口径深礎とも呼ばれる。一般的にφ5m以上の杭径で柱等の躯体と直接結合されている物を指す。 |
ケーソン基礎 | 箱状の構造物を支持層まで、掘削(及び自重沈下)しながら沈下していく基礎形式。 |
鋼管矢板基礎 | 鋼管矢板を現場で閉鎖形状に組合わせて設置し、継手管内をモルタルで充填し、その頭部を頂版により剛結した基礎形式。 |
地中連続壁基礎 | 隣接する地中連続壁間を継手を用いて連結し、平面形状が閉合断面になる様に構築し、その頭部に頂版を設け接合した基礎形式。 |